【21話】年末最後の追い込み。一時退院へ向けて試練のリハビリ。

【21話】年末最後の追い込み。一時退院へ向けて試練のリハビリ。
   

こんばんわ、kazuです。

年末の事を春に書いていると、季節感がわからなくなりますね。

がんセンターの中も常に湿度温度管理されていて万年6月なので、入院中は全く季節感なんてものはありませんでした。

ずっと薄いパジャマにタオルケットみたいな感じでしたから。

というわけで、前回(20話)で書いた退院までの試練をこなすためのリハビリが始まります。

階段チャレンジ!

最初の試練である「階段」ですね。

一時退院先の実家の玄関にたどり着くには、6段程度の階段を登りきる必要があります。

入院前に手摺りはつけてもらったのですが、そもそも杖をついて歩くのがやっとな状態で階段の上り下りなどできるのでしょうか。

リハビリ用の階段はリハビリ室にあります。「段差の多い表彰台(手摺り付き)」を想像していただければその通りだと思います。加えて片側は段差が緩くなっています。

これの段差の緩い方からリハビリスタート。

このリハビリ階段は幅が狭く、両方に手摺りが付いていますので杖を使わなくても理論上は登れるハズ。

しかし実家の階段は大人2人が行き違える程度の幅があり、両方の手摺りを掴んで登るにはちょっと無理があります。

っていうか、そもそも両手で手摺りを掴んで登ったら杖はどうやって持って行くんだって話ですからね。

リハビリではよくても実生活では意味ありません。実生活で意味のないリハビリなどいらんのです。

というわけで、階段を登る場合には片手で杖を2本ついて、もう片方の手が手摺りを掴む。これが基本スタイルになります。基本ですからね。みなさん覚えておくように。

行けるならもちろん両手杖でもいいのですが(両手杖って書くとRPGの武器みたい)、階段は落ちた時のリスクが大きいのでなるべくなら安定する手摺りを使った方が吉です。

今現在、当然私はこの頃より格段に歩行能力が上昇していますが、それでも階段の上り下りはなるべく手摺りを使います。いくら上手に上り下りができても、落ちた時のリスクは当時と同じですからね。

さてさて、私の階段初チャレンジはというと・・・

実はあっさりクリア!これはもうびっくりするくらい。もしかしたら階段を登るために生まれてきたのかというくらい自然に階段を登れました。

もちろん健常者のように片足1段ずつは無理で、健康な右足が一段登ったら障害のある左足がそこに追いつく、の繰り返しですが。

それでも何の苦もなく登れたのです。

最初の試練、クリア!

入浴チャレンジ!

次なる試練は「風呂」ですね。

「トイレ座れるか問題」もあるにはあるのですが、前回書いたように帰ってみないとわからないのと、最悪の場合は近くのスーパーで何とかするつもりです。

風呂についても前回書いたように、頑張ったのは私より妻の方でした。

病院の風呂に、タイヤのついてない歩行器のような形の掴まり台を置いての入浴練習です。

実家でもこれを使った入浴になるのですが、病院の風呂と違い一般家庭のウチ風呂にこの台と大人2人が入れるかが問題ですね。さらに我が実家の風呂は脱衣所から結構な段差がついております。ここの登り下りも骨が折れそうです。骨盤の。

とはいえこれも帰ってみないことにはわからないのですが。入浴介助は妻が頑張ってくれたおかげでクリアできました。

ということで第2、第3の試練もクリア!!

最後の試練

ということで・・・一時退院の許可がおりました!

いやぁ嬉しかったなぁ・・・

私の手術内容からして1か月かからずにたとえ一時退院でも病院から出るのはほとんど奇跡だそうです。

ここまで頑張れたのは、やはり明確な目標「家で魔裟斗の試合が観たい」を立てて、それを早めに主治医に相談したことですね。

リハビリは急ピッチとなりましたが、「今頃魔裟斗選手は復活のためにもっともっと頑張っているはず!」と自分を奮い立たせて乗り切りました。

あとは予後の経過で悪いことが起こらなかった幸運もありますね。

何より主治医や看護師さん、リハビリの先生、そして妻が頑張ってくれたおかげです。

一時退院は12/29の朝に決まりました。

ちょうどこの日から病院も年末のお休みに入ります。

そして再入院は同じく年始に病院が始まる1/4。つまり6日間の退院ということですね。

久しぶりのシャバの空気に恋い焦がれ、何をしようと思っても結局ベッドから動けない。それでもこの日を夢見ていました。

そして迎えた退院の朝

ついにやってきた退院の日。

がんセンターと同じく、妻が勤務している病院も今日からお休みになるため迎えに来てくれました。

実は6日間の退院となると手続き上は「一時退院」ではなく「退院」となるそうです。

あまり変わらないって?いやいやとんでもない。

一時退院はあくまで一時退院ですから、その間も入院中使っていたベッドは自分のベッドです。

しかし「退院」となるとベッドは一旦病院の元に帰ります。

つまり・・・

荷物を全て持ち帰らないといけない。

1か月近い入院生活ともなると、荷物はかなり多くなります。

床頭台も備え付けのクローゼットもパンパンです。

全然関係ありませんが「床頭台」を「消灯台」と間違っている人がかなりの割合でいます。いやマジで。

ベッドの脇にある引き出しのついた腰高くらいの台ですが、あれはベッド=床(とこ)の頭の位置にあるから床頭台なのです。まぁ、どっちでもいいんですけどね。

その全てを持ち帰り、再入院の際にもう1度持ってくるのは非常に生産性の悪い行動です。

それでも私は帰りたい。荷物運ぶのは全部妻だけど、帰りたい。

しかし忘れてはいけません。この後に「最後の試練」があることを。

車に乗る!

退院の手続きを済ませ、お世話になった病棟を背に駐車場に向かいます。

ここで最後の試練「車に乗る」が待っています。

そもそも、この時点の私は「立つ」のが何よりの重労働。

リハビリ室の例の棒があれば、すんなり立てるくらいには慣れてきましたが、そんな都合のいいものはどこにもありません。

助けは妻1人、掴まるところもない、そんな状況で立ち上がり、さらに車に乗り込む。

最後にして最大の試練に挑戦です。負ければ私の退院時間は6日から10分に短縮確定。それは嫌だ。

果たして挑戦の結果は・・・立てた!乗れた!頑張った!!

めっちゃ大変でしたけどね!ほとんど意地で乗り切りました。だってあれだけ息巻いて退院してきたのに、10分で「今晩も泊めてください・・・」なんて戻ったら、看護師さんにプークスクスが止まりませんし。いや、がんセンターの看護師さんは優しく受け入れてくれると思いますが・・・

こうしてホントのホントに病院を背に、我が実家へ向かうのでした。

次回からはのんびり年越し編に突入です。

最後まで読んでいただきありがとうございました・

それでは、また。

続きを読む→第22話「ただいま」

 
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