【第17話】入院生活の日常。非日常が日常に。

【第17話】入院生活の日常。非日常が日常に。
   

こんばんわ、kazuです。

暖かくなってきたなーなんて思っていたら、いきなり真冬に戻されましたね。

私の住む町でも今日は大雪警報が発令されていました。

我が家周辺では雪こそ降りはしなかったけれど、みぞれ混じりの雨が降っていました。

明日はまた春の陽気に戻るそうですが、寒いのはもうこれでおしまいにしてもらいたいです。

さて、今日は闘病編でありながらも少し闘病を離れて「入院中の生活」について書こうと思います。

入院ていうのは「非日常」の代表みたいなものですが、それでも長期の入院になるとその「非日常」「日常」になってしまうんですね。

起床

私の場合は特に決まった時間に起きるわけではなく、起きたら起きる生活になっていました。

これはそもそも大いに反省するべき点でしたね。

入院生活で大事なのは「スケジューリング」であると私は思います。

「いつでも寝れる」「いつ起きてもいい」ということからグダグダしてしまいがちですが、入院の最終目的は治療の完了であり、その先には「社会復帰」があるのです。その時を見越しているのなら、入院中といえど規則正しい生活が好ましいですね。できることなら入院前の自分の生活に沿った就寝時間、起床時間を守るべきです。

起きたら看護師さんが朝の検温に来ます。

体温を測り、採血をされるわけですね。その時に「今日の担当の〇〇です」とご挨拶されます。

起き抜けからの注射はさぞ辛いとお思いでしょうが、これは慣れます。いやマジで。

そもそも癌にかかってから、何度採血をされたかわかりません。たぶん健康な人が一生でする注射の回数をこの癌治療1回で軽く超えたんじゃないかなぁ。

朝食

朝食は早いです。8時頃には来ます。

入院生活では食事だけが楽しみ、なんてよく言いますが、それはあながち間違いじゃないかも。

私も基本ベッドの上から動けない生活だったので、食事くらいしか考えることがないのです。

ちなみに現在の闘病編あたりではまだおかゆですね。おかゆ嫌いの私は強制炭水化物ダイエット継続中です。

そしてがんセンターの食事ですごく印象深かったのが「ブロッコリーがめっちゃ出る」ということ。

普通はこれ、別の野菜で作るよな?ってものもブロッコリーで作られています。一番意外性があったのが「おひたし」ですかね。

たぶんブロッコリーってすごく体にいいんでしょうね。退院後も積極的に食べるようになりました。元々嫌いじゃないしね。

リハビリ&検査

これは日によってスケジュールが違うんですが(午前だったり午後だったり)、自分の番が来ると看護師さんに呼ばれます。

あらかじめその日の担当看護師さんに聞いておくとおおよその時間が分かります。

この頃私が受けていた検査は下記の2つくらいですかね。

・画像診断

レントゲンやCT、MRIですね。これは結構頻繁に受けていました、骨盤の癌なので。

外来の患者さんに混ざってやるのですが、順番が近くなると担当課のクラークさんから病棟に連絡が入り、連れて行かれるような仕組みです。ディズニーのファストパスのようなものですね(たぶん違う)

・エコー検査

下半身が長時間動かせないと「エコノミークラス症候群」という病気のリスクが出てきます。

これは動きが鈍くなった体の部位の血管内で「血栓(血の塊)」ができてしまい、そこの部位が動いた時にその血栓が血流に乗って飛んでしまう病気ですね。

肺や心臓に血栓が到達すると大変危険です。

私も骨盤の手術以降はリハビリの時間以外に足を動かすことができませんでしたので、定期的にエコー検査をして血栓ができていないか確認していました。

ベッドにいる間はポンプ(足にグルグル巻くマッサージ器のようなもの)で血流を促進していたおかげで、幸い血栓ができることはありませんでした。

昼食後

12時には昼食になります。ブロッコリーが(以下略)

午前中に検査やリハビリが終わると、そこからは自由時間です。何もやることがありません。

入院中の時間の使い方で、その後の人生は大きく変わるでも書いたように、なるべくスケジュールを決め、有意義なことに時間を割くのが良いと思います。

私は簿記の資格を取ろうと勉強道具一式を持ち込んでの入院でしたが、結果的に勉強はほぼできませんでした。いや、しなかった、が正解かな。

入院中は自分自身に甘えが出てしまいますね。「治療(リハビリ)が大変だからいいだろう」的な。

でも、その「自由時間」に何をするのかってかなり重要だと思うのですよ。

だって、社会人になってから1日に好きなことができる時間が10時間以上もある日が何日も続くなんてそうそうないことですからね。

あぁ、あの頃の自分を叱ってやりたい(戻りたいとは思わない)

 



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買い物

静岡がんセンターの中にはミニストップが入っています。憎きコーヒー臭をバラ撒くミニストップです。(自力で歩く参照)

足が何でもない方は自由に来られるのでしょうが、私は自力でくることができないため、チャンスは1日1回「リハビリの帰りに助手さんにお願いして寄ってもらう」だけです。

ですけどこのミニストップ、めちゃくちゃ混んでる・・・

助手さんが多忙なのは重々承知ですので、めっちゃ時間のかかる買い物をお願いするのは正直気が引けていました。それでも1日1本解禁されたコーヒーや、暇つぶしの雑誌は我が生命線・・・申し訳ないと思いながらもちょくちょく寄らせて頂いてました。

看護師さんたち

これは入院生活を語る上では絶対に外せない存在ですね。

大変お世話になりました看護師さん、助手さん。

私はこれまで病院とは無縁の生活でしたが、姉が看護師だったり妻が看護助手だったりする関係で病院内の話はよく聞いていました。とても大変な仕事であると常々思っています。

このがんセンターに入院してくる患者さんは、当たり前ですががん患者です。

中には自分の現状に絶望してか看護師さんや助手さんにキツく当たる方も大勢いました。

その全てを受け止める看護師さん達はすごいなぁと隣のベッドでずっと思っていました。

「仕事だから」と言ってしまえばそれまでですが、私は彼女たちに本物の「プロフェッショナル」というものを見た気がします。

それだけ静岡がんセンターの看護師さん看護助手さんたちはレベルが高いと感じました。

外の空気

入院中は外出できません(当たり前だ)

ですので人間が本来持ち合わせる「ないと欲しくなる」本能により外の空気が吸いたくなります。

コーヒー臭い病院内の空気はもう嫌なんです!

その気持ちを汲んでくれたのがリハビリの先生でした。

毎回リハビリが終わると、「ちょっと外の空気吸いましょうか」とリハビリ室の外のバルコニーまでストレッチャーを押して連れて行ってくれます。

季節は12月も半ば過ぎで、年中6月の陽気な病院内に合わせた服装の私には刺さるような冷たい空気が、ものすごく気持ち良かった。

まさに「生き返った」気分でした。

リハビリが終わり、病棟からのお迎えを待つ数分程度の時間でしたが、私はこの時間がとても好きでした。

この優しい心遣いをしてくれたリハビリの先生にはものすごく感謝しています。

バラ園

静岡がんセンターの庭には、綺麗なバラ園があります。

整形外科の外来の待合室からちょうど正面に見える位置で、入院前の検診の頃からよく見ていた景色。

手術を終え、リハビリをこなし、外の空気を吸いにリハビリ室のバルコニーから見下ろすとそこは見えました。

いつかあそこまで自分の足で行こう。毎日そう思っていました。そしてそれはそう遠くない未来に叶いました。

 

さて、長々と書きました。

不思議なもので、あれだけ辛かった入院生活も2年以上を過ぎた今では懐かしく感じることがあります。

つまり「どんな悲しみも、過ぎ行くこと」ということですね。今まさにその辛い経験をなさってる方もいると思いますが、今を頑張れば、いつかは思い出にまでなるということです。未来を信じて今を頑張ってください。

まぁ、もう1回戻れと言われたらそれは嫌ですけどね(笑)

最後まで読んでいただきありがとうございました。

それでは、また。

続きを読む→第18話「さらばギプス」

 
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